【採用大学 No.001】スポット社労士くんがリサーチした採用に関するヒントを皆様にお届けします!
現在の雇用・求職情報
2022年7月時点、帝国データバンクの調査によると、正社員の人手不足の割合は47.7%となっており、約半数の企業が「人手が足りない!」と感じていることが分かります。
業種別の正社員の人手不足の割合は以下のようになっていて、多岐に渡る業種で、人手不足の割合が50%を超えていることが分かります。

(出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2022年7月)
そして、非正社員の人手不足はさらに顕著となっています。
「飲食店」では73.0%と、店を開けたくてもあけられなかったり、十分な顧客数をこなせなかったりと、人手不足は深刻な問題となっています。

(出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2022年7月)」
実際、7月の全国の有効求人倍率は、2年3か月ぶりにすべての都道府県で1倍を超え、新型コロナ禍前の水準に近付きつつあります。
2022年1~7月の人手不足倒産は76件発生し、前年同期よりも17件上回っています。「人手不足のせいでなかなか利益につながらない」といった現象をなくすためにも、採用活動の活性化が1つのポイントになるかと思います。
その採用活動において、規模別の採用形態は以下のようになっています。

大企業が新卒採用メインなのに対し、中小企業、小規模企業は中途採用がメインとなっています。「即戦力が欲しい」というのが理由です。
しかしながら、中途採用をメインとする中小企業においては、「専門技術を持った人が欲しいが、なかなか労働市場に放出されない」「若手の人材不足感はさらに増えていくであろう」といった声も聞こえています。
最近では「中途・経験者」=「仕事ができる」という図式は、中小企業経営者が思っているほど当てはまらず、経験者採用で失敗している企業も少なくありません。
では、「人が必要だ。でも、なかなかいい人が採用できない」という課題を解決するためにはどうすればよいのでしょうか?
ヒントは、「求職者検索ワードランキング」にあります!
どのランキングを見ても、上位に検索されているワード。それは
「未経験者」です。
今、「働きたい!転職したい!」と考えて積極的に動いている求職者は「未経験でも働けるところ」を探しているのです。
そこで、未経験者を採用するメリットを考えてみました。
- 意欲的(分からないからこそ一生懸命に知識を得ようとし、新しい風を吹き起こしてくれます)
- 他業種での経験が活かせる(効率化、営業方法、作業管理方法等、よりよい方法が見つかる可能性)
- 染まっていない(柔軟に知識を取り入れ、活かそうとしてくれます)
- 未経験者を育成することによって、現在の従業員の責任感が高まったり、モチベーションが上がったりする。人材育成システムも構築できる。
経験者の方が良いな、即戦力として働いてほしいと思われている企業も多いですが、今一度考えてみてください!
誰でも初めは未経験。未経験だからこそ、必死になって学び、働く経験をしたことがあるのではないでしょうか?そのような経験は、求職者自身、そして会社さえも成長させてくれるきっかけとなり得ます。
実際、中途採用をメインとしている会社であっても、求める人材像としてトップにあがってくるのは「コミュニケーション能力が高い」「意欲的である」といった、経験の有無にとらわれない部分が重視されています。

「経験者枠」にとらわれず、今のご時世にあった柔軟な採用を始めてみませんか?
スポット社労士くんでは未経験者採用のお手伝いをしています!
記事監修
classwork編集部
クラスワークは、人事、労務のお役立ち情報を楽しく、わかりやすく提供するメディアです。「知りたかった事のズバリ」をお届けします。